小売や飲食関連上場企業の多くが月次売上高、客数、客単価について前年同月比を開示しており、
その動向を自社と比較することで自社の状況について参考になります。
ただし、以下の点留意が必要です。
・平日と土日祝日の売上高に差がある場合、前年と本年の平日、土日祝日日数により差が出る
・業種によっては天候の影響を受ける
例えばコロワイドは、9月から11月は以下のとおりとなっています。
売上:9月94.7%、10月101.8%、11月103.3%
客数:9月90.8%、10月97.1%、11月99.1%
客単価:9月104.2%、10月104.8%、11月104.2%
売上、客数について9月が悪く、11月が良くなっていますが、
今年9月は昨年と比較し土日祝日が1日少なかったことに加え曜日の並びも悪い状況でした(昨年9月は3連休が2回ありましたが今年は1回です)。
一方11月は今年は昨年比で土日祝日が1日増えました。
居酒屋は金曜、土日が売上が多いですから、その傾向が出て9月は昨対比で悪いですが、11月は良くなっているように見受けられます。
一方ユニクロ(国内)は以下のようになっています。
売上:9月99.0%、10月125.1%、11月107.6%
客数:9月96.7%、10月116.3%、11月102.8%
客単価:9月102.4%、10月107.6%、11月104.7%
ユニクロの9月売上が悪かったのは9月の気温が高く秋冬が伸び悩んだことが影響とのことです。
一方10月は気温が下がったことで冬物が売れたことで売上が増加したとのことです。(いずれもプレスリリースより)
世の中の動向を把握するという意味合いでも参考になります。
以上、参考になれば幸いです。