学習塾業界動向

受験シーズンになりましたが、帝国データバンク記事によれば2025年は学習塾の倒産が過去最多の46件となったとのことです。
少子化によるパイの縮小に加え、講師人材の確保難、物価高騰に伴う「教育費の選別」といった急激な環境変化に直面し、旧来型のビジネスモデルを維持してきた中小塾の退場が相次いだとのことです。
https://www.tdb.co.jp/report/industry/20260104_gakusyu25y/

ポイントとしては以下のとおりです。
・特に中小塾ほど物価高と授業料の値上げ難に苦しんでいる。
・最低賃金の大幅な引き上げに加え、効率性を重視する「タイパ」志向の大学生が、予習や授業外業務負担の大きい塾講師を敬遠する動きが目立ち、講師を確保するための求人費や人件費が高騰している。
・生徒募集の面でも、従来の折込チラシによる募集から、SNS運用やリスティング広告などデジタル化への移行が必須となり、生徒1人を獲得するための費用も「数年前の2倍まで跳ね上がった」という声も聞かれ、「看板を掲げれば生徒が集まる」ビジネスモデルが通用しづらくなっている
・一方で、中学・高校受験を中心としたアッパー層をターゲットにする大手塾は、強固なブランド力を背景に、高額な季節講習やオプション講座の追加、さらにはAI教材のシステム利用料やアプリ手数料などでコスト増を吸収し、大幅な増益となった企業もみられる。
・足元では、生徒のメンタルケアやモチベーション管理といった、システム化された大手では対応しきれない「超・個別最適化」を武器に生き残りを図る小規模塾も散見される。

人手不足、タイパ、少子化、SNS運用やリスティング広告など現代の論点を全て包含したような業界であり、倒産が増えているものの逆に勝ちパターンは参考になります。
東進ハイスクールのナガセや早稲田アカデミー等の上場会社はその営業方針がホームページに載っており、一読しても宜しいかと思います。