景気に左右されやすい即席めんの動向を把握すべく、日清の国内即席めん事業を分析してみました。
物価高の局面では売れる傾向がある一方、仕入価格も上がっているので、非常に参考になる企業です。
2024年度の4-6月決算を対象としています。
日清食品グループ決算短信・補足資料・決算説明会関連資料
状況としては以下のとおりでした。資材価格は上がっているものの、値上げ効果が上回り、営業利益大幅プラスを確保している、という状況のようです。
・増収増益。売上は前年比4.4%増、営業利益は同12.6%増。
・価格改定効果、日清レギュラー品への回帰、明星主要ブランド好調を主因として増収。コスト増をカバーし増益。
・値上げは2023年6月に日清で10-13%、明星食品で9-12%実施。
・戦略的なプロモーション効果もありレギュラー商品への回帰が前進
・資材価格はおおむね計画線も為替影響を注視している
以上、参考になれば幸いです。